成長期に乳頭・乳管の発育が不十分だった場合、乳頭が皮膚の中に陥没したままになることがあります（片側のみの場合も両側の場合もあります）。
刺激により表に出てくる場合は特に問題ありませんが、陥没の程度が重度の場合は、授乳できない、乳頭や乳腺に炎症を起こす、といった可能性があります。
乳頭の下で、乳頭を皮膚の下に引き込んでいる突っ張りを解除して、乳頭を表面に出してあげる手術が陥没乳頭形成術です。
局所麻酔で1時間半程度（両側で）の日帰り手術で、術後は乳頭が下へ引き込まれるのを予防するための特殊な装具（ペットボトルのキャップのようなもの）を乳頭にかぶせます。
10日前後で抜糸となりますが、それまでは入浴時以外はキャップを常に装着していただきますので、少しゆとりのあるブラを付けていただきます。（抜糸後は、就寝時のみ１ヶ月間キャップを付けていただきます。）
乳頭縮小術と同様、術後の腫れや痛みは少なく、傷あともほとんどわからなくなります。