Qスイッチレーザーとは?しみの除去に最適な治療法!
2020.09.09
しみの治療方法として、レーザー照射は有名ですよね。中でも、Qスイッチレーザーについてはご存じでしょうか。様々なタイプのしみ治療が開発されている状況ですので、それぞれの特徴や効果について知ったうえでご自身に合ったものを選択しましょう。今回は、Qスイッチレーザーの治療方法や治療の流れについて解説します。
Qスイッチレーザーとは
Qスイッチレーザーについて知っていくためには、治療の仕組みについて知ることは不可欠でしょう。
レーザー照射の仕組みについて
まずは、レーザーの仕組みについてです。レーザーの光は、もともとは通常の光と同じものです。光は生物に当たると何らかの反応を示しますよね。そのような反応の一部として、紫外線に反応して肌の細胞内部でメラニンが生成されるものが挙げられます。光の一部である紫外線が反応することを利用したものがレーザーです。しみの原因となる皮膚の内部の細胞が反応しやすい波長があります。その波長に光を制御し、しみの原因となる細胞を破壊するというイメージを持つと良いでしょう。
治療の安全性について
しかし、レーザー照射は皮膚の細胞すべてに向けられますので、破壊したくない細胞にも熱が伝わってしまいます。熱の伝わりを抑えるため、照射の時間を40ナノ秒以下に抑えています。この方法では、熱が伝わる前に照射が終わるため、他の細胞にはダメージを与えません。そのため、安全なレーザー照射が可能です。
Qスイッチレーザー治療の流れとは
治療を検討するにあたって、実際の流れについても知っておく必要があるでしょう。ここでは、治療の一連の流れについて段階ごとに解説します。
1つ目はまず、カウンセリングからでしょう。カウンセリング無しに施術はいきなり行えませんので注意してください。ご自身の治療したいしみや、しみ以外の肌の現状を詳しく確認し、治療の計画を立てましょう。また、ご自身の要望を整理することも大切でしょう。しみ治療は究極的には限界が無いともいえるため、同じ肌の状態の方でも治療の計画が変わります。
2番目の段階では、洗顔をしていただきます。治療したい部分に化粧があると正しい判断ができない可能性があります。クレンジングや洗顔は貸してもらえる場合もありますが、施術後のメイクの道具はお持ちいただく必要があるでしょう。
3つ目は、いよいよレーザーの照射です。照射は、炎症や痛みを防ぐために冷却しながら行います。施術の時間としては、数分で終わると考えて良いでしょう。痛み止めに専用のクリームを塗布する場合もありますが、その場合は事前に時間がかかりますのでご注意ください。痛みの程度は、目安として輪ゴムではじいたときと同じくらいとされていますが、気になる方は痛み止めや麻酔を使うことも可能な場合が多いでしょう。
4つ目はアフターケアについてです。施術が終わった後もケアが必要なものですので、十分なケアについての知識が必要でしょう。施術後の肌の状態を確認した後については基本的に、自宅でご自身でケアを行っていただくことになります。ケアの内容としては、軟膏などを塗って時間の経過を待つことがメインですが、紫外線を浴びないように十分な注意を払ってください。期間としては最大で10日間程度と考えて良いでしょう。
Qスイッチレーザーの注意点とは
Qスイッチレーザーは効果が高く安全性の高い施術といえますが、少なからず注意点はありますのでご紹介します。治療後に後悔することの無いように、事前に注意事項を理解しておきましょう。
色素沈着の可能性
レーザー照射によって肌内部のメラニンを破壊するという仕組みの治療ですが、わずかに色素沈着のリスクが考えられます。基本的には、照射時の熱によってわずかにやけどは起こります。しかしその影響は非常に小さいため、色素の沈着までは起こりません。リスクがあるのは肝斑のある場合でしょう。肝斑は、広範囲に薄いしみが広がっていることが多いですが、その部分に照射するとやけどによる色素沈着が起こりやすくなります。照射の強さは強すぎてもいけませんし、弱すぎると治療の効果を感じられません。適切な強さで治療できるように、カウンセリングや診察で肌の状態を見極めます。
施術後の注意点
施術後は、照射した箇所を中心に赤くなったり腫れたりすることが考えられます。その後数日経過すると、かさぶたができてきますのでこの赤身については心配はいりません。かさぶたは自然に取れるまで触れないようにしてください。また、施術した部分の日焼けには十分に注意してください。紫外線が当たると治療に悪い影響を及ぼします。
まとめ
Qスイッチレーザーはレーザー照射によりしみを治療するものですが、その安全性や効果は高く評価されています。光の波長を装置によって選択することで、しみの原因となるメラニンに直接刺激を与えるというものです。治療の際は、まずは診察で状況を確認してください。治療後にはアフターケアも必要ですので注意しましょう。